【nWoジャパンとTEAM2000】新日本史上最強エゴイスト集団について書くぜ

近年、
新日本プロレスの中でも

『ユニット』
がストーリーとして
盛り上げをみせていますね。

女性に大人気の団体、
DRAGON GATEでは
ユニットのストーリーが展開されていますが、

毎年ビッグイベントで
敗北したリーダーのユニット内の誰かを
追放するという試合も行われていたりします。

新日本では
ユニット結成はあるものの、

自然消滅ということが
多いことから歴史上、

長く続き記憶にも残る
ユニットもあれば、

あまり知名度もない
ユニットもあります。

今回は新日本の歴史の中でも、
社会現象を巻き起こした

最高峰のヒールユニットを紹介したいと思います。

蝶野正洋を中心に動き出すユニット

1994年
突如ヒールターンをした
蝶野正洋選手。

レイジング・スタッフ解散後
一人だけのヒールであった
ヒロ斎藤選手

1995年に凱旋帰国後、
本隊に反旗を翻していた
天山広吉選手で結成された
『狼群団』

実際はユニット名も
名乗っておらず、

メディア側が
勝手に命名したものでした。

蝶野選手・天山選手の
タッグを中心に、

ヒロ斎藤選手の名サポートで
IWGPタッグ奪取。

SG TAG LEAGUE優勝など
活躍していきました。

そして1996年に、
当時提携していたWCW内で

ハルク・ホーガンを中心とした
nWoというヒールユニットが結成されます。

そこに蝶野選手が加入をし、
狼群団を『nWoジャパン』として
名乗るようになります。

またこれが大ブレイクをし
プロレスを飛び越え、

オシャレアイテムとしても
Tシャツが注目されます。

街には『nWo』Tシャツを
着る人が続出し、

一大センセーションを
巻き起こしました。

ピーク時には

  • 武藤選手
  • 小島選手
  • スコット・ノートン選手
  • nWoスティング(スーパーJ)
  • マーカス・バグウェル選手

なども加入し、
軍団規模も新日本の歴史上で最大です。

私個人としては、
やはり辻よしなり氏に対し、

Yシャツの上にスプレーで
『nWo』と書いたシーンが
今でも印象に残っていますね。

管理人管理人

こういう演出あってこそ、
プロレスって本当に面白いよなー

また強さのほかに、
『カッコよさ』があり、

CRASHをBGMに
蝶野選手だけでなく、

メンバーで入場してくるシーンが
鳥肌ものでした。

しかし蝶野選手が
負傷欠場をしている間、

武藤選手を中心として
活動をしていたことから、

2人の間に亀裂が走り、

その後
武藤選手率いる
nWoジャパンと

蝶野選手が新たに結成した
『TEAM2000』で
対立関係になります。

その後、
2人が一騎打ちをし

武藤選手が敗北をしたことで
nWoジャパンは解散します。

当初、TEAM2000は
蝶野選手とAKIRA選手、
外国人選手のみで構成されていませんでしたが、

nWoジャパンが解散したことで
所属していた

  • 天山選手
  • 小島選手
  • ヒロ斎藤選手
  • 後藤達俊選手
  • 小原道由選手

らが加入し、
新日本内でも一大勢力として
抗争を繰り広げていきます。

当時は武藤選手率いる
BATTとの抗争がメインでしたが、

私はTEAM2000が好きだったので
いつも応援をしておりました。

そのため普段から
TEAM2000のTシャツなども着て、
テレビの前で応援していたことをよく覚えています。

後にTEAM2000は
プロレスリング・マスターズの舞台をメインに
再復活しますが、

その前に2017年の
新日本1.4東京ドーム大会での
ニュージャパンランボーに、

突如スコット・ノートンが
登場したときは、興奮しました。

また翌日の
後楽園ホール大会にも出場し

数十年ぶりの
TEAM2000サプライズ復活をすると、
以降マスターズにも継続参戦します。

平成の新日本プロレスを
見てきた身としては、

スコット・ノートンの入場曲
『Winner take it All』のイントロが鳴るだけで、
わくわくしてきますね。

20年間のG1で唯一、全試合リングアウトを予告したヒロ斎藤

しかし
個人の感情を
ぶつけ合い、

チームのために
というわけではなく、

時に個人のエゴが
爆発するときもありました。

中でもとても印象深いのが、

2000年のG1にて
初選出されたヒロ斎藤選手。

この年は
A~Dブロックの

4ブロック各5人の
全20人でおこなわれました。

TEAM2000からは
各ブロックに1人ずつ
入りましたが、

Bブロックには
小島選手とヒロ斎藤選手の
2人が選ばれます。

ヒロ斎藤選手は
当時のIWGPヘビーチャンピオンだった
佐々木健介選手との試合前に、

『誰にも得点やらねぇからな!!オイ健介!!お前には絶対得点やらないからな!!』

と、
普段のヒロ斎藤選手では
考えられないマイクアピールがありました。

結果、
両者リングアウトで
有言実行をし、

なんとそのブロック内の木戸修選手、

そして同チーム内の小島選手に対しても

リングアウトをさせました。

(ブライアン・ジョンストン選手にはスリーパーホールドで敗北)

試合後、
バックステージで
小島選手は大激怒。

その試合も
勝ち試合と考えて、

勝利していれば
予選リーグを突破することも
視野にいれていただけに、

この結果は
納得できなかったのでしょう。

結果としては
その年のG1は、

佐々木健介選手が
優勝しましたが、

それよりもこの出来事が
色濃く記憶に残っています。

狼群団もnWoジャパンも、

そしてTEAM2000も

本人達のエゴが
爆発したユニットではありますが、

蝶野でもなければ
武藤でもない、

テンコジでもなく、

ヒロ斎藤選手のエゴが出た事に
私も完全に心奪われました。

ブーイングではなく、観客の支持を得た最高のヒール軍団

現在の新日本で
ヒールユニットとして
確立しているのは

  • 鈴木みのる率いる『鈴木軍』と
  • EVIL選手が加入した『BULLET CLUB』です。

試合中や試合後の行いには、
ブーイングが起きることも少なくないですね。

  • 金的攻撃
  • 椅子攻撃

など
卑劣な攻撃であるのだから、

ブーイングは当たり前…
ではあるのですが、

蝶野選手の率いた
nWoジャパン時代は、

入場シーンから大歓声

試合中は何をしても歓声が上がり

一挙手一投足で盛り上がる状態でした。

当時のプロレスでは
ユニットはあっても、

タッグチームの
延長のようなもので

ここまでの盛り上がりを
生むものではなかったのです。

プロレス界に
『ユニット』という覇権を作り上げた
蝶野正洋選手。

また、プロレスを
プロレスファン層以外に広げる
戦略をも成功させたプロデュース力。

狼軍団から始まり、
nWoジャパン、そしてTEAM2000に続いた
ユニットの歴史は、

その後の新日本の
ストーリーにも大きく影響を与え、
他団体にも広がっていきます。

現在の新日本では
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが
頭抜けた人気ですが、

EVIL選手の離脱により、
ストーリーがどのように変わっていくか。

飯塚高史選手がヒールとなり
野上アナを襲ったりと、

選手間だけでなく
周りを巻き込むような
ヒールレスラーがまた現れれば、

かつてのnWoのような
ヒールとして知名度も上がり、

周りの面白さも
増加するのじゃないかなと思っています。

果たして、
今後のストーリー展開で、

かつてのブームを超える
『ユニット』は生まれるのでしょうか?

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緋空

はじめまして、プロレス全般を愛する緋空と申します。アラサーのパパで小学生の頃からプロレス観戦をはじめました。それからはプロレスにガッチリとハマって、プロレスのテレビ解説や、高校の文化祭でプロレス団体を呼びリングアナをさせていただいたり、インディー団体のリング設営を手伝ったり。あらゆることをやってきましたー。みなさまにプロレスの楽しさを伝えたく筆を執りました。詳しいプロフィール