【秒殺!?プロレス】物事が変わるのは一瞬、記憶に残る短時間決着!

プロレスの試合は

一試合だいたい10~20分。

早くても6~7分。

長ければ
そのまま時間切れ

引き分けなどもあります。

しかし中には、
ゴングが鳴ってすぐに
試合が決着してしまうというものもありました。

短い試合だからこそ、
その数秒・数分で

どれだけのインパクトを残せるか。

『記録』と『記憶』
両方に残る名勝負があります。

今回はそんな短期決戦の試合を、
いくつか紹介したいと思います。

チャンピオン・カーニバルの歴史に残る秒殺激

チャンピオン・カーニバル
トーナメント1回戦

〇大森隆男 対 ●秋山準

(7秒)

私的にこれは
プロレスの歴史上に残る

秒殺試合だと
思っております。

2000年の
全日本プロレスチャンピオン・カーニバル
トーナメント1回戦です。

リングインをする秋山選手を
襲撃する大森選手でしたが、

かわされてジャンピング・ニーの
カウンターを受けてしまいます。

この時点ではまだゴングが鳴らず、

騒然としている状況の中、
秋山選手にレフェリーをぶつけ、

その隙に
アックスボンバーをヒットさせます。

秋山選手が倒れている間に、
レフェリーにゴングを要請し、

ゴングが鳴った瞬間に
アックスボンバー2連発でピンフォール。

会場もどよめきと歓声が入り混じり、
何が起こったのか状況が
全く読み込めない様子でした。

その後
秋山選手はレフェリーに詰め寄りますが、

試合は既に終わってしまい、
憮然とした表情で状況を飲み込むしかありませんでした。

すべてはカシンの掌で

IWGPジュニアヘビー級選手権

●成瀬昌由 対 〇ケンドー・カ・シン

(26秒)

この試合は
記録もすごいですが、

記憶にも残る一戦になりました。

ケンドー・カ・シン(石澤常光)は、
この試合前の2001年7月

ストリートファイト500戦無敗の
ハイアン・グレイシーと

PRIDEのリングで再戦し、
闘い勝利をおさめました。

前年8月にも
同試合が組まれていて
敗北しており、

リベンジを果たしたことになります。

またこの時は
『石澤常光対ハイアン・グレイシー』
というカードでしたので、

試合には石澤常光として、
素顔で出ました。

そして10月の東京ドームにて
当時のチャンピオンだった成瀬選手に
挑戦が決定。

「カシンではなく、石澤常光として来い」
との再三の挑発に乗っかり、

入場時は
ケンドー・カ・シンと
コールを受けるも、

マスクを脱ぎ
オープンフィンガーグローブをつけて
花道に登場し会場騒然。

入場してきたとき、
実況をしていた中丸アナウンサーが

『あーっと、石澤だ!カ・シンではなく、石澤で入場してきました!』

の声質、リアクションが、
完全に上ずっており、まさに私達の心情そのものですよね。

セコンドもつけず、
一人で颯爽と登場をし、
コールにも大したアクションはせず臨戦態勢。

カ・シンの時との完全なギャップ

かっこよすぎます。

試合もわずか26秒。
飛びつき式腕ひしぎ逆十字固めによる
タップアウト勝ち。

その後、
リング上でベルトを放り投げ、

認定証をビリビリに破り
リングを立ち去ります。

その試合だけは
始めから終わりまで、

すべてカシンワールドに
飲み込まれていたと
私は思っています。

怒りの獣神、降臨

IWGPジュニアヘビー級選手権

〇獣神サンダーライガー 対 ●金本浩二

(3分56秒)

前年1999年に
当時、金本浩二選手と大谷晋二郎選手を
中心としていた新日本ジュニアを

『ぬるま湯』と言い切って、
突如メキシコへ旅立ったライガー選手。

そして2000年1月4日
IWGPジュニアヘビーの試合として組まれた
金本選手との試合ですが、

白と赤の定番カラーではなく、
真っ黒のコスチュームで初めて試合に挑みました。

試合は『圧巻』の一言。

金本選手は何もできず
ライガー選手にひたすらぼこぼこにされてしまいます。

入場後、マスク越しにも
ライガー選手が怒っているという、

雰囲気がピリピリしているのが
明らかに分かりました。

開始一手の掌底で
ダウンした金本選手

その後
得意の喧嘩殺法で挑みますが、
まったくライガー選手に効かず。

組み合うことなく、
ひたすら掌底でダウンを奪いますが、

これまでにない掌底攻めに、
会場もざわつき始めます。

そして初めての投げ技が
まさかの『雪崩式ジャーマンスープレックス』
という危険技。

なんとか受け身を取ろうとした
金本選手でしたが、

痛めている膝の影響で
うまく着地できずダメージを負います。

破壊力抜群の
高角度ライガーボムからの
垂直落下式ブレーンバスターで3カウント。

ライガー選手の圧倒的な強さが
にじみ出た一戦でした。

Disc3に収録

有言実行、5分以内

GHCヘビー級選手権

(王者)●秋山準 対 〇小川良成

(4分20秒)

この試合についてですが、
まず王者の秋山選手は
ジュニアの小川選手に対して、

「5分以内に片付ける」
と挑発をしました。

すると、
小川選手はその挑発に対して
大した反応もせず試合に挑み、

そしてまさかの
5分以内に秋山選手の技を切り返し、
丸め込みで3カウントを奪うという、

逆パターンでの
有言実行をやってのけました。

秋山選手は、先に紹介したように
大森選手にも秒殺でやられた過去もありますので…

正直、またかという気持ちも
あったりします。

会場からも歓声と
ざわつき両方が見て分かりますが、

小川選手の
『5分以内だったでしょ?』
というコメントには、

さすがだ!
と思いましたね。

力と駆け引きが生んだ短期決戦 まとめ

すべて5分以外での
試合をチョイスしてみました。

もちろん、
これらの他にも
5分以内の試合はありますが、

あえて選ぶのであれば
という視点で
選ばせていただきました。

60分フルタイムドロー
という試合なども、

息詰まる攻防として
見ごたえがありますが、

やっぱり一瞬で
終わってしまう試合というものも
見応えがありますね。

勝った選手はもちろん、
負けた選手がその後
どういったアクションを取るのか

など試合だけでなく
バックステージも気になるところです。

近年は長い試合=素晴らしい
という論調も若干ありますし、

WWEの中邑選手も
ロングバトルには警鐘を鳴らしています。

今回紹介した試合のように、
短すぎるというのもなんですが、

時にこういった試合を見られたら、
後世に語り継げるくらい珍しいものですね。

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緋空

はじめまして、プロレス全般を愛する緋空と申します。アラサーのパパで小学生の頃からプロレス観戦をはじめました。それからはプロレスにガッチリとハマって、プロレスのテレビ解説や、高校の文化祭でプロレス団体を呼びリングアナをさせていただいたり、インディー団体のリング設営を手伝ったり。あらゆることをやってきましたー。みなさまにプロレスの楽しさを伝えたく筆を執りました。詳しいプロフィール