歴史に残る!伝説のG1クライマックス第1回大会

新日本・真夏の祭典
G1 CLIMAX。

今年はコロナの影響もあり
神宮大会後の秋開催という事になりました。

同大会は今からおよそ19年前

1991年から始まり、
まさにその名の通り

『グレードワンな選手を決めるリーグ戦』
として毎年実施されています。

今回は記念すべき第1回で
今でも衝撃的なシーンが多かった

1991年のG1を振り返っていきたいと思います。

G1はそもそも主大会ではなかった

開催時、
G1の名はあったものの

大会名として主だったものではありませんでした。

開催された名古屋大会では
「サマーナイト フィーバー in 名古屋」

両国大会では
「バイオレント ストーム in 両国国技館」

として興行が行われています。

ダークホース・蝶野の躍進

この年G1に出場していた選手は

  • 藤波
  • 長州
  • 武藤
  • 橋本
  • 蝶野
  • ベイダー
  • スコット・ノートン
  • クラッシャー・バンバン・ビガロ

の8名で、
顔ぶれだけ見れば、

『勝ち星配給役』がいない

ガチの最強決定トーナメント
と思われますが、

悲しきかな蝶野選手の優勝を
予想した人は全くいなかったといわれています。

そのため、
誰が勝っても負けてもおかしくない、

また闘魂三銃士の
ジャイアントキリング=大物食いが起きることも予想できる

新日本の攻めが一気に感じられた大会でした。

今では『蝶野正洋』という選手は
一種のブランド化した選手ですが、

当時はそこまで人気もなく
フィニッシュも派手さがなく、
地味な選手でした。

ところが初戦での、
長州選手からのSTFでのギブアップをはじめとして、

準決勝で橋本選手から勝利

その意外性にファンからは
『もしかすると?』と期待始めます。

今でも語られる決勝、座布団が舞う伝説の一戦

■第1回大会 優勝決定戦

●武藤敬司対〇蝶野正洋

パワーボム

こちらの試合は
プロレス好きなら
説明無用な名勝負ですね。

試合後、座布団が舞う光景は圧巻。

後にも先にも、
この時以外で座布団が
ここまで舞ったとこを見たことがありません。

しかし
決勝の相手だった武藤選手は

対蝶野選手の成績
12勝1敗1分と8割近くの勝率。

圧倒的に武藤選手有利な状況でした。

また言ってはなんですが
ビジュアルからのスター性も
断然武藤選手!

蝶野選手がトップというのは
少し地味さがありました。

試合は前半
クラシカルなレスリング主体の
攻防が続きますが、

その後、
蝶野選手のケンカキックを皮切りに
動き出します。

場外への
トペ・スイシーダをくりだせば、

武藤選手は
場外でパイルドライバー。

リング内では

  • ジャーマンスープレックス
  • 卍固め
  • バックドロップ

など
新日イズムを感じられる
ストロングスタイルの試合に会場は大熱狂です。

幾多の選手を
ギブアップさせた蝶野選手のSTFを
なんとか耐えて、

武藤選手が
ムーンサルトプレスを敢行…

誰もが決着を感じた
その瞬間

蝶野選手の
両膝剣山でブロック!

すぐさま、
誰もが想像していなかったパワーボムで
3カウント!

この瞬間、
会場は大爆発。

先述した座布団の雨あられ

蝶野選手の入場曲である
FANTASTIC CITYがこれまたこの光景に
非常にマッチしているんですよね。

この結末は
猪木・長州・藤波時代から

闘魂三銃士へと
バトンタッチされた

歴史的な大会だったと、
私は思っています。

第1回G1まとめ

プロレスで
『夏』といえば、
G1が真っ先に浮かびますね。

今年は秋開催ではありますが、
この第1回の衝撃があったからこそ

毎年続く人気シリーズとして
『夏はG1』という認知が出来たのだと思います。

ましてやフィニッシュが必殺技でなく、

予想外の技だったというのも
深く印象付けたものです。

初回では
4興行で終わってしまったものが、

現在では1か月丸々を
G1のシリーズにするなど、

年間を通じても人気の興行となったわけです。

近年はあまり『ビッグサプライズ』がなく、
どちらかというと『定石』な結果が
付いてきていますが、

今年のG1ではいったい何が起こるのでしょうか?

開催まで、今しばらく待ちましょう。

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緋空

はじめまして、プロレス全般を愛する緋空と申します。アラサーのパパで小学生の頃からプロレス観戦をはじめました。それからはプロレスにガッチリとハマって、プロレスのテレビ解説や、高校の文化祭でプロレス団体を呼びリングアナをさせていただいたり、インディー団体のリング設営を手伝ったり。あらゆることをやってきましたー。みなさまにプロレスの楽しさを伝えたく筆を執りました。詳しいプロフィール