【名勝負】エル・デスペラードと高橋ヒロム 本当に熱いストーリー!

みなさん
こんにちは!

プロレスライクな生活、
送っていますか?

久々にアルコール9%飲んで
ほろ酔いな緋空です。

『俺の同期、最強だろう?』

コロナイヤーで開催が遅れた
BEST OF THE SUPER Jr.27の
優勝決定戦。

最終戦のバックステージコメントで
エル・デスペラード選手が放った一言です。

決勝戦は

高橋ヒロム対エル・デスペラード。

結果は
高橋ヒロム選手の勝利で
幕を閉じましたが、

勝ち負け以上に、
二人のストーリーが色濃く出た一戦でした。

戦前、

『俺とお前の歴史を見せる』

というヒロム選手の一言、

もちろん
エル・デスペラード選手の
正体は公にしていません。

2人の歴史が詰まった一戦は、
年間ベストバウトを超えた

記憶に残る一戦になりました。

今回はファンの心を揺さぶった
2020年のベストマッチの主役となった

『エル・デスペラード』について
考察・心情も含め

今一度、語っていこうと思います。

陰日向の『陰』

デスペラード選手の
印象はというと、

『鈴木軍の犬』と呼ばれるように
ベルト戦線に絡むことなく

飯塚選手のセコンド、
鈴木軍の乱入要員という
目立たない存在。

その評価が一転したのは
『高橋ヒロムという男』
の存在でした。

ヒロム選手は
『TIME BOMB』として凱旋して以来、

ジュニアヘビー級王座戴冠

ベストオブザスーパージュニア優勝など

まさにスター街道ぶっちぎりです。

ヒロム選手が右肩上がりどころか
エレベーターのようにトップ戦線へ上がり、

ジュニアヘビーの象徴にもなっている傍ら、

2019年のTAKAみちのく&タイチ興行の
対葛西純選手で壮絶なハードコア戦を繰り広げ、

長期欠場を
余儀なくされましたが、

デスペラード選手が持つ
『潜めていたかっこよさと実力』
が惜しみなく発揮され、

評価が一気に上がりました。

そして2020年、

情勢変化により
毎年3月に行われていた

『NEW JAPAN CUP』が6月に実施。

コロナウイルスによる外国人勢の来日不可で、

今年は無差別級での開催となり
ヘビー・ジュニアヘビーが入り混じったトーナメントに。

初戦、メインイベントに抜擢された
デスペラード選手の相手は

名勝負製造機の石井智宏選手。

結果上は敗北。

しかし見ていた人の心を揺さぶったのは
石井選手ではなくデスペラード選手でした。

(石井選手は相手選手をひきたてるのが本当に上手いと思います)

そこからというもの、
今までの『鈴木軍の一番下』のように
マイナス的な揶揄をされる存在だったデスペラード選手の本当の実力が

一気に発揮されていきます。

高橋ヒロムという男の存在

近年、
新日本プロレス内でも起こる『SNS』でのやり取り。

2020年8月時点で
王者だったロッポンギ3K(YOH・SHO)の
王座返上により

空位になった
王座決定リーグ戦で、

ヒロム選手とデスペラード選手の
SNS上のやり取りが話題になりました。

両選手とも
『お前と戦いたい』
と直接的なメッセージを送ったのです。

ここまで相思相愛(ちょっと違いますかね)な
やり取りも珍しいと思いながらも見ていましたが、

ここから二人のストーリーが
一気に動き出します。

この時は金丸義信選手と組んだ
デスペラード選手に軍配が上がりました。

優勝決定戦に繋がる本戦

そしてその年の
ベストオブザスーパージュニア27

公式戦で当たった両者の一戦は
感情がむき出しとなった

最も盛り上がる
試合展開になりました。

結果は、
デスペラード選手が

イス攻撃による足攻めから
ギブアップを奪います。

そしてその試合に至るまで、
SNS上のやり取りは続けられていました。

『好き』『嫌い』。

『昔は大嫌いだった』

『昔から大好きだった』。

そしてヒロム選手の
『べつに』という発言。

二人のやり取りに出てくる
感情表現。

それが爆発した一戦だった本戦。

『べつに』の真意は
ヒロム選手自身にしかわからないが
ファンからは、

『今までデスペに感情を持っていたヒロムが、興味を失ったからこその発言』

と捉えています。

スター街道を突き進み、
メインイベントにも何度も選ばれ人気もある『陽』な存在。

その選手を振り向かせるにはどうするか、

ジョバーとして扱われ
泥臭くここまで実力で
のし上がってきたデスペラード選手が、

ヒロム選手を振り向かせるには
どうするかと考えた結果がこの一戦でした。

非常なイス攻撃でいたぶって、
憎しみと嫌悪感を持たせることが
デスペラード選手の最善の策。

その策は見事にハマり、
ヒロム選手は試合後のTwitterで

『お前にやられて、くたばってたまるか』

と悔しさをにじませました。

興味が無ければ負けてもなお、
『べつに』と流すことも出来ますが、

悔しさを持つという事は
その人に対し『興味』を再度持ったに違いない発言です。

そして2人の<因縁>は
優勝決定戦に続いていきます。

相思相愛へ繋がった一戦

戦前、

『俺とお前の歴史を見せてやろう』

とヒロム選手の
不思議な一言から始まった一戦。

試合の詳細については
実際に展開を見て確認してほしいので
深くは語りませんが、

試合開始から
25分が経過した頃、

ヒロム選手がデスペラード選手の
マスクを破り捨てました。

マスクを剥がしたり、
破ったりする行為は一発反則の荒業です。

しかしデスペラード選手は
顔を隠すどころか、自らマスクを剥ぎ、

堂々として、
試合を続行していきます。

そこからは『殴り合い』の続く
感情ばかりの展開が続きます。

綺麗な技

派手さ

魅せ合いなんて

関係のない。

2.99で返された瞬間に
『くそー!』と声を上げたデスペラード選手。

そして高橋ヒロム選手の奥の手である
タイムボムⅡが決まり、

3カウント。

3カウントが入った時に
両者は動かず倒れたままでしたが、

私にはそれが
2人とも感傷に浸っているようにも見れました。

試合後、
ヒロム選手がバックステージで語ったコメントで
印象的だったのは、

『本当にずっとやっていたい。ずっとやり合っていたい』

という、
『好き』と捉えられるような言葉。

そしてデスペラード選手の

『俺の同期、最強だろう?』

の言葉です。

言葉だけだと正直、
あまり伝わらないかもしれないかもしれませんが、

この試合だけは本当に見て欲しい。

新日本のレスラー
(棚橋弘至、タイチ、田口隆祐)が
こぞってこの試合を好評価している。

毎年夏のG1の前に行われる
ベストオブザスーパージュニア

そのためG1の陰に隠れがちだが、
2020年は確実にそれまでのヘビー級の展開を

ベストオブザスーパージュニアの結末が
すべてを上回ったに違いないと思います。

本当の年間ベストバウトに違いない一戦は、
これから続く2人のライバルストーリーの序章だったに違いない。

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緋空

はじめまして、プロレス全般を愛する緋空と申します。アラサーのパパで小学生の頃からプロレス観戦をはじめました。それからはプロレスにガッチリとハマって、プロレスのテレビ解説や、高校の文化祭でプロレス団体を呼びリングアナをさせていただいたり、インディー団体のリング設営を手伝ったり。あらゆることをやってきましたー。みなさまにプロレスの楽しさを伝えたく筆を執りました。詳しいプロフィール